○今月の安全大会

電動工具の使用前点検をしっかりと

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感電事故が最も多くなる季節は夏です。
しかし冬場に感電事故がないかというと、そんなことはありません。

件数自体は少なくなりますが、冬も感電事故は発生しています。

余談ですが、この時期に悩まされるのが、静電気ですね。
私は静電気を溜めやすい体質なのか、金属に触る度にパチパチしています。
夏でも静電気のパチッにやられてしまうので、厄介な存在です。

それはともかく、冬期にも感電事故は起こります。
そして年末から年度末にかけては、工期を迎える工事もあるため、繁忙期となります。

身近な電気というと、電動工具があります。
電動工具は、年間を通して使用するものですが繁忙期を迎える時期に、トラブルを起こしてしまうと、仕事にも差し障りが発生します。

電動工具での感電で特に注意しなければならないのは、2点です。

1つ目は、電動工具の本体が破損して、漏電しているということです。
2つ目は、電気ケーブルが破損することで漏電することです。

いずれも故障による漏電です。そして原因は機械などの破損です。
本来であれば、本体には絶縁性のカバーで覆われています。またケーブルも絶縁の被覆で覆われています。
電気は水と同じように、ほんの僅かな隙間や傷からでも、じわりじわりと染み出してきます。

そのためカバーや被覆に針の穴ほどの傷やき裂があっても、そこから漏れ出すことになるのです。

漏電事故を防ぐためには、漏電対策を施した機械を使用すること、そして使う前の点検をしっかりと行い、破損がないことを確認するのが大事です。

インパクトやベビーサンダーなどのように毎日のように使う電動工具は、調子が悪くなった時はともかく、日常的にまじまじと確かめることは少ないかもしれません。

安全な作業を行うためには、作業前の点検を行い、記録を残すことが大事です。
この記録を残すのも大事です。面倒かもしれませんが、いつから不調になったのかなど、後から確認するためにも、習慣づけしたいものです。

点検はぼんやり目視してOKというものではありません。
ポイントをしっかり押さえて確認しましょう。

どんな点に注目かというと、次のような点があります。

1.機械本体の破損

カバーが破れていたりしないでしょうか?
本体破損による感電事故を防止するためには、二重絶縁構造の機械を使うこともいいですね。

2.電源ケーブルやプラグの破損

電源ケーブルをたぐりながら、確認しましょう。プラグの部分が破損してるかも確認です。

3.接地対策しましょう。

差し込みの爪が3本ある接地極付きのプラグを使ったり、プラグに緑の接地線が付いてるものは、漏電時の感電を防止になります。
接地極付きのプラグは3つ穴のコンセントに挿し込み、接地線は電工ドラムの所定の位置に取り付けましょう。
安全パトロールで、たまに見られるのが、プラグの接地線を切ってしまっているものです。切ったりはしないようにしましょう。

4.使う前には少し試運転する

ベビーサンダー、グラインダーなどは、使う前には1分間の試運転、歯を取り替えた時は3分間の試運転が必要です。
これらの機械以外も、使う前には少し試運転でガタツキや異音がないかを確認しましょう。
違和感を放置すると、使っている間に思わぬ事故を招きかねません。

5.電工ドラムは場所に応じたものを使います。

電工ドラムは屋外用、屋内用があります。屋外では雨や雪、霧などによって、コンセント部が濡れることも少なくありません。
濡れた場所は電気が漏れやすくなります。そのためコンセント部にカバーが付いた電工ドラムを使うほうが安全に使用できます。

何点か作業前に確認するポイントをまとめましたが、この他にも安全カバーの確認なども行いましょう。

電動工具は、普段使っているものなので、改めて点検というのは見過ごされがちになることも少なくありません。
しかし、身近な道具だからこと、日々状態を確認し、安全に使用することは、習慣にしたいものです。

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