○今月の安全大会

グラインダーを正しく使う

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グラインダー、いわゆる自由研削砥石は非常に用途の広い工具です。
その用途は金属などを削る、研磨するのみならず、切ることもできます。

機械も卓上式のタイプや手持式のタイプなどがあります。

グラインダーは、工事現場や工場などでもっともよく使われている工具の1つといっても過言ではないといえます。非常によく使われるグラインダーですが、手を切るなどといった事故も少なくありません。

そのためグラインダーの使用にあたっては、特別教育を必要とする作業なのです。
特別教育を必要とする作業は、いわゆる危険作業なので、特に注意が必要になるのです。

今回はグラインダーの危険についてまとめます。

index_arrow グラインダーはどう使う?

グラインダーは砥石を高速回転させて、対象物を削る機械です。削るのは硬い金属などなので、足の裏のタコを削るのにはパワーがありすぎます。

グラインダーが対象物を削るとき、砥石も少しずつ削れていきます。砥石がその身を崩すことによって、対象物を削るのです。そして使えば使うほど、砥石は小さくなり、もろくなっていくのです。

もろくなったディスクをそのまま伝っていると破損し、その破片が飛び散ったりすることがあります。
実は派遣が飛び散り、刺さるという事故が非常に多いのでです。

インスタグラムでOSHAなど安全関係のアカウントでは、グラインダーの破片が目に飛んだものの、保護メガネのおかげで怪我をせずにすんだという写真が流れてきていました。
グラインダーの運転中に砥石が割れると、当たりに飛び散るので危険なのです。

グラインダーを使用する時には、保護メガネなどのように保護具が必要です。
手には切創防止手袋などを着け、粉じん対策のため防じんマスクも必要になります。

たかがグラインダーですが、結構やらなければならない準備は多いのです。

index_arrow グラインダー使用上の注意

グラインダーの使用にあたっては、安衛則で規定されています。
簡単にまとめると、こんな感じです。

【安衛則】

第117条
回転中の研削といしが労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、覆いを設けなければならない。
第118条
研削といしについては、その日の作業を開始する前には1分間以上、研削といしを取り替えたときには3分間以上試運転をしなければならない。
第119条
研削といしについては、その最高使用周速度をこえて使用してはならない。
第120条
側面を使用することを目的とする研削といし以外の研削といしの側面を使用してはならない。

重要な点としては、安全カバーを取り付けなればならない点です。
カバーがなければ、回転するディスクに接触する可能性があるので、カバーを取り外してはいけません。

また作業前には試運転として1分間回します。また砥石を取り替えた時は3分間回します。
保護具と合せて、試運転も重要な点検の1つです。

また作業時の注意点として、加工面との設置角度なども注意する必要があります。

グラインダーはDIYや日曜大工で使われたりもする機械ですが、取り扱いを間違えると大怪我をします。

業務で使用するためには、特別教育を受講しましょう。
そして使用する前には、点検と試運転を行わなければなりません。

H2807月

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