○コラム

海外での墜落防止対策。どこの国でも墜落は優先課題のようです。

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またしても海外の安全関係のネタを拝借です。

アメリカでは、毎年「Safety Stand-down」という安全のキャンペーンをしているそうです。これは日本でいうこところの7月第1週に行われる安全週間と同じようなものだと思われます。

National Safety Stand Down – Prevent Falls in Construction

今年、2016年の「Safety Stand-down」のテーマは、墜落・転落事故防止だそうです。

日本でも最も多い死亡事故は、墜落・転落事故です。平成26年度では263人の方が墜落・転落によって亡くなってます。
これは全死者の約25%にも及びます。

どうやらこの傾向は日本以外でも同様で、アメリカのOSHAによると、毎年300人の方が墜落・転落で命を落としており、深刻な問題なのだそうです。

やはりどこの国でも高所作業での事故への取り組みは優先課題なのだと言えます。

インスタグラムでは、時々とんでもない足場の写真が紹介されていたりします。作業床がなく、ただ木を組んでいるだけの足場ならまだマシな方で、そもそも足場などない状態で建物を解体していたりするものも多々あります。
細い木だけで組まれた足場の高さが足りないから、木組みの上に脚立を建てたりしている写真を見たこともあります。

何とも無謀で、命知らずな作業方法かと思います。
日本では絶対NGです。アメリカでも間違いなくNGでしょう。

墜落・転落事故への対策は検討され、強化されています。
一方で事故がなくならないのは、原因があるからでしょう。
そしてその原因は、昔から変わりありません。「不安全状態」と「不安全行動」によるものです。

法的な規制が強化されたからといって、より安全性の高い設備や保護具が開発されたとしても、それは実行されなければ意味がありません。
こうしろ、ああしろと言われても、実行するのは作業者です。設備を準備するのは会社や事業者なのです。
事故を防ぐポイントは実行されるか、どうかにあると言えます。

逆に言うと、やるべきことをやれば、かなりの割合で防げるとも言えます。
墜落への備え、これを行うことで事故を防ぐことが出来るのです。

この事故の備えについて、
Knowledge at Work  Prevent Falls in Construction: National Stand-Down Week(というブログにまとめられています。

備えのまとめについて、訳してみると次のようになります。

はしご
・仕事にあったハシゴを使う
・足元、上部の3点の接地を維持する
・足場を固定して、きちんと足を置いて登る
・顔ははしご側に向ける。ハシゴの上まで登りすぎない。最上段に足を掛けない。

屋根
・体に合った安全帯を着用する。常に安全帯を掛けておく。
・手すりや親綱を取り外さない。
・使用前に安全帯などの保護具を点検する。
・開口部や天窓などには覆いや囲いを取り付ける。

足場
・足場の作業床は十分に強度があるか、建て方の水平、垂直を確かめる。
・適切な通路や出口、安定した状態を確保する。
・体に合った安全帯を着用する。常に安全帯を掛けておく。
・足場作業の前に点検させる。

いずれも、特別なことがないのがわかります。
むしろ知っていること、ありふれたことではないでしょうか。

しかし知っていると、やっているは違うというのは先に書いたとおり。
もちろん多くの場合は実行されていることと思います。

そして、ただやれと指示したり、命令しても人はなかなか動きません。
指示の直後は従っていても、しばらくすると元通りになったといと経験もあると思います。

進んで安全対策を行うには動機が必要です。
動機を作ってあげるのが、教育であり、仕掛け作りになるかと思います。

この仕掛作り、頭を悩ませますが、考えがいのあることかと思っています。
今私が日々思考を巡らしているのが、この仕掛け作りだったりするので、早いとこ形にして、リリースできるようにしていきます。

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