○現場の安全○健康と衛生

熱中症チェックカードで、症状を携帯しよう

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今年の夏は、ほんとうに暑いですね。
8月に入ってから、連日35℃超えの猛暑日が続きました。

お盆になってちょっと暑さが治まったと思ったら、また残暑復活。
まだ夏の余韻は続きそうです。

テレビや新聞などでも、連日注意を呼びかけられていますが、この暑さでは熱中症の危険があります。

熱中症で搬送される人も、1週間で1万人を超えたり、亡くなる方も数多くいらっしゃいます。

エアコンが効いている部屋で仕事するならまだしも、屋外特に炎天下での作業では、非常に危ういです。
適度な休憩や水分・塩分補給で、対処されているかと思いますが、どんなに注意しても、体調を崩すときは、崩してしまいます。

熱中症の症状にはどんなものがあるか。 そういったものは案外知られていません。

ちょっと体の調子が悪いなと思いつつも、仕事を続けていると、重症になることもあるのです。

和歌山県の田辺労基署では、熱中症の症状を知ってもらおうと、熱中症チェックカードというものを作成し、周知活動を行われたようです。

index_arrow 田辺労基署の試み

熱中症チェックカードについては、こちらの記事をご覧ください。

職場での熱中症予防にチェックカード 田辺労基署 (紀伊民報)

和歌山でも熱中症で搬送される人は、去年に比べ約2倍になるようです。 田辺労働基準所管内でも、熱中症により4日以上の休業者が1人ありました。

チェックカードは、名刺サイズで携帯しやすくなっています。 田辺労基署は、これを200枚作成し、管内の事業者に配布したそうです。

内容は、熱中症の初期症状から重症までを解説するともに、緊急連絡先を記入できるようになっています。 体調不良になったら、何はともあれ病院に行くようにと呼びかけています。

症状についてまとめると、次のとおりです。

(Ⅰ度 軽症) 「めまい・失神」、「筋肉痛・筋肉の硬直」、「大量の発汗」

(Ⅱ度 中症) 「頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感」

(Ⅲ度 重症) 「意識障害・痙攣・手足の運動障害」、「高体温」

チェックカードにはこれに解説が加わります。

名刺サイズなので、情報はなるべく少ないのがいいですね。
個人的には表現をもっと簡単にして、ぱっと見で分かりやすいのがいいと思うのですが、そこは役所仕事なので固く固くなのでしょう。

お盆休みで、体もリセットされる傾向にあります。
休み明けすぐに暑さに当てられると、熱中症の危険があるため、この時期に配布しようとなったそうです。

index_arrow カードは自作してもOK

この熱中症チェックカードのよいところは、携帯できるということです。 どんな症状があるのかをはっきりと知っておくと、いち早い対応につながります。

少なくとも現場リーダーや職長が持っておくと、良さそうです。

しかしこのカードは、田辺労基署作成ですので、他の管内には配布されません。 最寄りの労基署に頼むというのも1つの手ですが、それほど凝ったものではないので、自作してもいいのではないでしょうか。

印刷して名札ケースに入れたり、ラミネートしたりすると携帯しやすいです。

私もちょっと触発されて、作ってみようと思います。 また作ったら、公開しようかと思います。

残暑は、8月末、9月になっても続くと思われます。 熱中症の危険もまだまだ油断なりませんね。

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